コロナ禍による外国人の入国規制が強化されたのが、2020年4月頃からです。
現在、専門学校1年生は、ほとんどの方が2020年3月以前に日本に入国している学生ですので、コロナ禍による留学生数の減少の影響は受けません。大学3年生もコロナ禍による影響を受けていませんので、就職活動をする留学生の人数が減少して競争率が低くなることはなさそうです。
一方で、昨年から留学生の就職活動は非常に厳しい状況となっておりますので、専門学校生で就職が出来なかった場合、進級や進学、特定技能ビザでの活動延長をする留学生が目立ちますし、大学生でも就職浪人のような形で、留年する学生も例年よりも増えていると予想されます。
受入れ企業側からみてみても、数年前のような外国人旅行客増に伴う、インバウンド関連企業の求人募集は現時点では殆ど見込めませんので、求人数が新型コロナウイルスの感染者減を受けて増えることは未だ想定できません。
また、特定技能ビザが定着しつつあり、外食やホテル関連の求人も特定技能での受け入れをする企業が増えてきております。※技能実習生の受入れが見込めなくなる業種や業界も特定技能ビザでの受け入れを進める可能性もあります。
このような市場環境下で、留学生はどのように就職活動を進めれば良いのでしょう?
冒頭に述べさせていただいたように、外国人留学生の数は新型コロナウイルスの影響での
入国規制もあり、減少していますが、就職活動をする外国人留学生の数は減少していません。
そして、企業の求人数も増えることが見込めない中での就職活動は、日本人との競争になると
覚悟する必要があります。
日本人と競争した場合、
必要最低限求められるのが「日本語力」です。これは企業によっても求めるレベルに高低差が
あるので、最低限必要なこととして「日本語を習得するためにどのような努力をしているか?」
を明確に答えられるようにする必要があります。
日本語力で日本人に勝つ必要はありません。留学生の皆さんが「言語のハンディをどのように乗り越えようと努力してきたか」を採用側は重視すると考えられます。
また、日本語能力試験を受けていない留学生が多くなっています。日本語能力試験を受けていない
ということは、最低限の努力をしていないように感じられてしまうため、
日本語能力試験1級に達していない留学生は、必ず7月と12月の日本語能力試験を受験してください。
次に、日本人よりも留学生を採用するためには、日本人より優れていると期待されている
「バイタリティ」や「チャレンジ精神」があることを示していく必要があります。
近年、日本に留学する外国人留学生の悪い意味での日本人化が進みつつあります。
具体的には、「受動的」「消極的」ということです。
採用側が、「海外から日本に来ている留学生はバイタリティがある」と思っている中で、
受動的な態度や消極的な態度があると、大きくマイナスになります。
就職活動をする留学生は、このように「バイタリティがある」と思われていることを意識して
行動する必要があります。
就職活動では、多くの留学生が「エントリー数」や「面接の数」が日本人よりも少ない傾向にあります。
就職活動を行っていく中で、必ず「何社受けているか?」「ほかにどのような会社を受けているか?」を
企業から聞かれます。
その時に「御社しか受けていません」という回答がベストだと勘違いして、
「御社しか受けていない」と言ってしまう留学生が多いのですが、これは逆効果です。
企業は就職活動の軸を確認していると同時に
行動量や積極性を確認しています。
この時に、日本人学生よりも「行動量がある」と印象づけることが出来ると
かなり有利になると思います。
就職活動=行動量 と思って活動して頂きたいと思います。
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