日本の企業が留学生に求める資質として挙げるのが、「日本語力」と「コミュニケーション力」です。日本語力というと、日本語能力試験でN1とかN3とかを気にするように感じるかもしれませんが、実はそれだけではありません。
企業が、外国人留学生からの応募や問合せがあった際に、電話やメールでのやりとりで日本語力を確認しているケースが見受けられます。
特に留学生の場合は、問合せをしただけなのに断られてしまった、エントリー方法を確認しただけなのに「外国人は採用していない」と言われてしまったなどの経験をしている方は多いと思います。問合せの段階では、会社は日本語能力試験の成績を知りませんので、電話やメールの日本語力だけで判断していると考えられます。
実際に、日本語能力N1を持っていても、問合せで断られてしまうという方を多く見ています。
では、どうしたら良いのでしょう？
問合せの際のメール内容や電話での問い合わせの際の日本語を予め用意し、練習する必要があります。
特に、外国人留学生が普段使わない、「敬語」や特殊な言い回し方を覚えるだけで、問合せから面接への通過率が上がります。また、メールに関しては、「書き言葉」を使うなどして、メールの文章そのものだけで、日本人と変わらない文章力で問い合わせを行う必要があります。
更に、会社が日本語力をチェックする際には、問合せのほかにも、会社説明会後のアンケートや、履歴書、面接でも確認をしています。会社説明会後のアンケートは、なるべく早めに返信をした方が効果的ですので、普段から想定される文章を用意しておく必要がありますが、会社によって質問の方法が異なりますので、留学生にとってハードルが高くなります。
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