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真夏の炎天下での就職活動

 連日の猛暑に加えて、新型コロナウイルスの蔓延拡大で、不安の中就職活動をしている留学生も多いと思います。

 今回のブログは、私自身の約30年前の就職活動について書いてみたいと思います。

 私が就職活動をしていたのは、日本のバブル景気が崩壊し、その後日本経済の停滞とともに訪れた就職氷河期の初期にあたる年です。私が大学2年生の頃公開された織田裕二主演の映画「就職戦線異状なし」では、内定を獲得した学生が、10月1日の内定式の日に企業に監禁されて、他の会社の内定式に出られないようなシーンがありました。今となっては、あり得ないことですが、当時の就職活動は「売り手市場=学生優位」の活動であり、その典型的なシーンでした。ちなみに、主演の織田裕二の役柄は、早稲田大学社会科学部の4年生でしたので、同じ学部の2年生だった私にとってはかなり身近な映画でした。しかし、私が大学3年生になると、状況が一変します。一つ上の先輩たちが、口々に「今年の就職活動はおかしい」と言い出しました。その前の年までは、内定を何社獲得できるかを競っていたのに、その年から全く内定が獲得できない状況になったのです。そして自分自身の就職活動で、その現実を身をもって知らされることになります。私自身、3月から就職活動をはじめてから夏休みに入るまで、1社からも内定を獲得することは出来ませんでした。

 当時は、クールビズという言葉もなく、就職活動では「スーツ、ネクタイ着用」が基本でした。炎天下で、1着しか持っていないスーツに袖を通すのも嫌になり、就職活動自体を辞めたい気分に何度もなりました。自分が知っている先輩たちで、夏まで就職活動をしていた人はいませんでしたので、出口の見えない就職活動に不安になりました。また、第1志望だった企業は「書類選考」で落ちてしまい、自分自身を否定された気持ちになり、とても落ち込みました。

 そのような状況の中で、自分の就職活動の軸も、「入りたい会社」から「入ることができる会社」へと変わっていきました。ようやく、夏休みが終わる頃に「入ることが出来る会社」から内定通知があり、就職活動を終えようとしたのですが、その会社で働くイメージが全く湧いてきませんでした。そして、悩みに悩んだ末に、もう一度就職活動の軸を見直し、第1志望だった会社を超える可能性のある会社を探そうと夏休みの大学の就職課に行ったところ、たまたま求人が出るタイミングが遅かった会社を見つけることが出来たのです。大学の就職課に行ったのは、この時が最初で最後だったと思います。当時は、インターネットがありませんでしたので、2月頃にリクルート等の求人広告企業から送られてくる分厚い本の中から会社を探し、ハガキでエントリーするというスタイルだったのですが、そこに掲載されている会社は、夏前までに募集が終了してしまいます。内定が獲得できず、落ち込んでいた私は、どんどん求人企業が無くなると思い込んでいたのですが、情報源を大学の就職課に変えただけで、すぐに希望に近い求人を見つけることが出来ました。

 結果的にこの会社から10月以降に内定通知が来たので、最初に内定をもらった会社の内定式に出た後に1社目を内定辞退し、希望の会社に就職しました。もう30年近く前のことですが、面接での質問を今でも憶えています。

 

面接官「昨夜は誰と何を食べましたか?」

私「このクソ暑い中、一人で鍋を食べました。」

面接官「この質問をすると、あなたがどのような人間関係を持ち、どのような人柄なのかわかるんです。」

 

今考えると、完全にNGな回答だったと思いますが、なぜか内定を獲得できました。。

 

さて、未だ内定が獲得できていない留学生に伝えたいことは3つです。

 

1.就職活動に行き詰っても、入れる会社ではなく、入りたい会社を目指してほしい。

2.今使っている求人媒体で、入りたい会社の求人が少なくなっても、必ずどこかにあなたが

 入りたい会社の求人を見つけることが出来ます。ナビサイトだけに惑わされずに、求人を

 見つけてほしい。

3.面接での質問にうまく答えられなくても、自分自身の言葉で自分自身を表現しましょう!

 

G-Bravesの就活塾(しゅうかつじゅく)では、あなた自身の価値観を明確にし、あなたが入りたい会社に就職できるようサポートしております。

 

 

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